土地探しのポイント編

ここでは、いえを建てるうえで重要な土地の選び方ついてご説明したいと思います。

ポイント1 道路

ご存知かと思いますが、道路に接していない土地には建物は建てられません。道幅が4m以上あり、将来も道路であり続けること、そしてその道路に2m以上敷地が接していることが最低条件です。道幅が十分でない場合には、建物を少し控えて建てなくてはならず、その分敷地面積が減るのと同じことになりますので注意が必要です。
 

 ポイント2 隣地の境界

新しく造成された土地ではほとんど問題はないのですが、昭和50年代くらいに計測されたような土地では、隣家との境界線があやふやになっているケースがしばしば見られます。いざ建物を建てようという時になって、どこにフェンスを造れば良いのかといった問題が出てきますので、注意が必要です。もう一度測りなおせば済むことなのですが、両隣、後ろと許可書に印鑑を貰わなくてはならない上、誰かが「測ってほしくない」と言い出せば、そこで作業がストップしてしまいます。もちろん、測量には費用もかかります。まずは境界線がきっちりしているかどうかを確認すること、少しでもあいまいな点がある場合は、プロに調査してもらうことが重要です。 

ポイント3 用途地域

私たちの住む市町村は、適正な土地利用を図るため、その目的に応じて12種類に分けられ、建築物の用途、容積率、構造などに一定の制限が設けられています。これを『用途地域』と呼びます。住宅地は次の11種類です。
 

用途地域をよく見極めないと、土地を見に行って周囲の景色が良いからと契約したものの、1年後にはマンションが建って何も見えなくなったといった事態も起こりかねません。また、工業地域のように、危険性のある工場が立地する土地にも、住宅を建てることができてしまいます。思わぬトラブルが発生しないよう、用途地域をしっかりと確認することはとても大切なことです。
 

 ポイント4 土地の形状

基本的には通風や採光、プランの立てやすさなどの点から四角形の土地が好まれます。しかし、なかには三角形や、旗竿のように通路を入った奥に土地が広がる変形土地もあり、四角形に対して価格が安くなっていることもあるので、検討してみるのも一案です。
以上は上から見た時の平面としての土地の形状ですが、立体的に見ることも重要です。この場合、道路よりも高いところに土地があれば、階段をつけなくてはならないとか、擁壁が必要であるとかの確認が必要です。すでに擁壁がある場合でも、検査済証の有無によっては一度壊して再度擁壁をつくらなくてはならないケースもあるので注意して下さい。道路より低くなっている土地は要注意。本来なら雨水を敷地から道路側に排水しなくてはならないのに、反対に敷地側に流れ込んできてしまうからです。不動産の仲介業者は土地を見るプロですが、建物を建てるプロではありません。その土地に建物をのせた時にどうなるかまで考えて、アドバイスできる会社は少ないのです。営業マンがお客様に良かれと思って安くて良い土地を勧めたところ、いざ建てる段階になって思わぬ費用が発生することも実際に起こり得ます。できれば不動産会社だけでなく、建物のプロからもアドバイスを貰うことが望ましいのです。

 ポイント5 水道・下水

水道や下水が宅地まで引き込まれているか、道路までかで費用が大きく変わってきます。道路までつながなくてはならない場合は、掘った部分だけでなく、より大きめの地帯を復旧しなくてはなりません。遠くに下水管がある場合、大きな費用負担になってしまいます。また、奈良市では雨水は雨水専用の排水管に流さなくてはならないという決まりがあるので、雨水の流し場所があるかどうかの確認も必要です。

 ポイント6 周辺環境

子育て中であれば、近所に同い年くらいのお友達がどれくらいいるかはとても気になるところだと思います。銀行、病院、役所、図書館などの施設への利便性も気になります。ここに住んでみたいという土地があれば、できれば一度、夕方にスーパーに行ってみてください。だいたいどんな人たちが住んでいるかの見当がつきます。また、土地を仲介している業者が独自で調べた情報を見せてもらうのも良い方法です。「そういうものはありません」と言われたり、質問をはぐらかされたりするようなら「あまり良い業者ではないな?」と判断できる、目安にもなります。

 ポイント7 最新の情報をつかむ

一つの土地に対して、複数の不動産業者が紹介している場合があります。この場合土地の価格が違う場合もあります。様々な不動産業者を見て、一番条件の良い業者で購入するようにしましょう。

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